⑤オーストラリアサッカー留学 セミプロ契約と初めてのシーズン

チームを探し始めてから、こんなになかなか決まらないものなのかと、焦りに似た不安を抱えながら連絡を待っていました。

もしチームが決まらなければ、語学学校と、バイトの生活?
U20で半年挑戦して終わりでは、あまりにも短すぎる。
でも決まらなければ・・・どうなるの?

親は親で心配です。頑張ってほしい欲もある。

そんな中、どうやら本人はオーストラリアを満喫していたようで。。。

2025年のこと。

目次

なかなか決まらないチーム

2024年11月ごろからトライアルに参加し、何チームかチャレンジはしていたようですが、あまりうまくいかなかったのか特に話を聞かないまま時間だけが過ぎ。

友人エージェントは、今日はここのチームに参加する、など度々連絡をくれていましたが、いい報告は聞けないまま。

1月の息子とのLINEでのやり取りでは、トライアルに参加はしているけどなかなかうまくいかない。
気分転換にスカイダイビングをしてきたよ、と写真が送られてきました。

金銭的に余裕のある生活ではなく、時間も学校とサッカーで限られていたので、やっとオーストラリアらしいことができたと喜んでいました。
送り出す時に、サッカーだけでなく、たくさんの体験をしてほしい、見聞を広めていっぱいいっぱい経験して感じてほしい、そう思っていたのを思い出しました。

大人と競い合う世界。
外国人選手というハンデ。
まだまだ未熟な技術と英語。

そりゃぁ、簡単に決まるはずありません。
色々不安に思っていましたが、オーストラリア生活を楽しんでいる様子を見て、いい経験が積めているからひとまず良しとしようと思い直していました。

幸い、語学学校は様々な体験を通した授業や社会見学のような体験もあり、日本人スタッフの方が強力なサポートをしてくださる学校でした。
Instagramで発信される活動を見ながら、もしチームが決まらなくても、貴重な留学経験ができていることに変わりはない、と自分に言い聞かせていました。

友達の短期留学

国際大学に通っている近所のお友達が、冬休みの期間を利用して、短期留学でオーストラリアへ行くことに。
同じ市内で2か月ホームステイで過ごすと、その子のお父さんから連絡がありました。

子どもは女の子。
大学生で英語ができるとはいえ、送り出す父親は心配だったのでしょう。
「息子君によろしく伝えて。何かあったら手伝ってあげてほしい。」
と言われました。

私も息子に連絡。
友人エージェントも知っているので、みんなで気にかけてくれる様子でした。

海外に知っている人がいるってとっても心強い。
何かあったときに頼れる環境にしておくことを甘えだという人もいるかもしれませんが、私は親も子も安心できるようにしておくことで大きなチャレンジができると思っています。
危機管理にもなります。
何もかもやってあげるのはよくありませんが、保険をかけておくつもりで手回し根回しができるのであればやっておいた方が後悔がないと思います。

友達の娘ちゃんが到着して、何度か友人エージェント宅で食事をしたり、息子の語学学校の韓国人女子のお友達とみんなでご飯を食べに行ったり、何度か楽しく遊んだようでした。

友人をアテンドすることも、19歳の息子には勉強になる体験だったでしょう。(本人は何も思ってないでしょうが)

契約は突然

とにかくプレッシャーを与えないように、本人が落ち込んでいるところに追い打ちをかけないように(落ち込んでいるかはわからないけど)、できるだけこちらからサッカーのことは聞かないようにしていました。

ちょくちょく語学学校のInstagramで様子が見れるし。
日々の生活は友人エージェントのサポートもあるし。
とにかく黙って報告を待って居よう。

そう思っていたのに。

2月のある日。
高校受験の結果が合格だった弟の報告をLINEで送ると、

「それは嬉しい知らせ。おめでとう。
あ、そうだ、俺もチーム決まったよ。
これからサインするところ。」

と返信が。

「えーーー!!!
いつ決まったの?」

と聞く私に、

「2週間くらい前かな、ちゃんと試合給も出るチームだよ。
セミプロです!」

と。

ずっとプレッシャーをかけないように、
もしチームが決まらなくても私が落ち込まないように、
息子になんて声かけようか、、、
色々考えてたあの時間は何だったんだ!
早く言えよ!

安心したのと同時に、男の子ってこういうところあるよね!とちょっとしたイライラ。

でも、何はともあれ、チームが決まったのはよかった!
試合給が出るということで、晴れてセミプロと名乗れるのは、本人にとっても親にとっても、一つ大きなハードルを越えた瞬間でした。

好きなことで収入を得るって簡単ではないし、それがスポーツという厳しい世界で、まして海外で。
チームのレベルとかはよく分かりませんが、この契約を勝ち取れたことは誇りに思っています。

本人が大好きで今まで頑張ってきたサッカーで収入を得ることができる。
これは、自分のサッカーが価値になった、人生においても重要な経験です。

スマホ紛失

チームが決まって練習へ参加し始めたころ、電車でうっかりスマホをなくします。

友人エージェントから、息子君がスマホをなくしました、と連絡が。

長くなるので詳しくは別記事で書こうと思いますが、iPhoneを持っていた息子ですがiPadと連携していなかったようで、なにも使えず。何もわからず。

約一年過ごして海外生活に慣れたたとはいえ、海外でスマホがなく、原始的な生活でちょっと大変だったのではないでしょうか。
このところ、友人エージェント曰く生活が乱れていたようなので、罰が当たったのかもしれませんね。

バイトと生活費のこと

語学学校とサッカーの合間に、バイトとしてレンタル自転車でUber Eats(ウーバーイーツ)をしていました。

また、友人エージェントのサッカー教室のコーチとしてお手伝いもしていました。

下宿費(住居費+食費)をこちらから送金していましたが、それ以外のお金はすべて自分で賄っていたので、どのくらい収入があるか聞いてはいませんが、ある程度は稼げていたと思います。

電車賃やお昼ごはん、遊んだり買い物したり日用品など色々入用だったのではないかと思いますが、あまりこだわりのない男子ということもあり、質素でも充実していた様子でした。

日本でもサッカー三昧でバイトをしたことがなかった息子の初めて選んだ労働が、海外でのUber Eats(ウーバーイーツ)。
渡豪してから約半年後に、レンタル自転車を運営している友達ができたから、そこで借りて始めると連絡がありました。
ウーバーの配達で利用する自転車は、なんと電動自転車。

オーストラリアで自転車買うのはかなり高く、レンタルって日本人はあまりピンときませんが、賢い選択なのかな?
というかそれしか選択肢がないのか、と思いました。

当初レンタルサイクルで毎週5000円くらい払いながら利用していたのですが、運よく日本に帰る家族からPanasonic製のいい電動自転車を安く売ってもらうことができたので、最終的には利用料を払わずにバイトできていました。

息子は元々地理に強く、サッカー選手なので体を使うのは問題ないこともあり、ウーバーのバイトはとても便利だったようです。
自分の空いた時間にできる、簡単に参加できて自分で休みも決められます。

みんなウーバーやればいいのにね、と言うと、みんなそこまでたどり着けないんだよ、と自分がすごいみたいな回答が返ってきました笑

実際、日本人サッカー選手がバイトをしているのは日本食レストランやサッカースクールが多いようです。

日本食レストランも、働きたい人がたくさんいるので紹介などでないとなかなか入れないとか。
このあたりのこともまた、いずれ詳しく書きたいと思います。

サッカーのこと

渡豪から10か月ほど経ったころ、晴れてセミプロとなり、ファーストグレードのチームへ合流した息子は、大人の中で奮闘。

若さとキャラクターで乗り切っていたのではないでしょうか。

ラガーマンみたいな外人の大人が突進してくる!と言っていました。
正直、怪我が心配です。

チームのfacebookを見ていると時々写真が掲載されるのですが、海外選手はただでさえ大きいのに大人の中で、小さな日本人選手がよくやれるなと思いました。(身長170cm)
元々体幹はある方なので、負けないと言っていましたが、負けないと言うよりかは上手に転んでいたのではないかなと思います。(見てないのでわからないけど)

この、初めてのセミプロチームも、あっという間にシーズン終了。
シーズン終了とともにビザも終了。帰国しなければいけません。

次は、ワーホリビザ取得と次のシーズンのためのチーム探し?
どんな手順で進めればいい?
ワーホリビザってすぐに許可出るの?

分からないことだらけの中、今回は手出しをしないと決めていました。

一年半、オーストラリアで過ごした中でたくさんのチームメイトや友達、友人エージェントなど教えてもらうことはできるはず。
シーズン終了が近づいている頃、ちゃんと自分で調べて計画するように。
帰国の航空券の手配も自分でするように。
今後どうしていくか調べて決めて、連絡してと、伝えていました。

でもそこは男子です。
連絡ない、考えてない、ぼーっとしたまま時間だけが過ぎていました。

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